今週のポイント:9/16~

今週のポイント

 今週トルコでは中銀が金融政策委員会(MPC)を開き、政策金利を発表します。同国の消費者物価指数(CPI、前年比)は5月に+75%台まで加速していたところから、その3カ月後には+52%割れまで大きく減速してきました。今後もディスインフレ基調は続くと見られているものの、トルコ中銀は主要政策金利を50.00%で据え置くというのが大方の市場の見方です。

 やっと実質金利マイナスからの脱却が見えてきていますが、金融正常化への本気度が試され続けているトルコ中銀にとって、気を緩めることはできない状況はまだ暫く続くでしょう。経済成長の足かせにはなりますが、中銀声明でもタカ派な姿勢は維持すると見られます。もしハト派色を匂わせるようだと、リラ売り圧力に繋がってしまうかもしれません。

 今週はトルコ以外も複数の中央銀行が金融政策を公表します。そのなかでも注目度が一番高いのはやはり、米連邦準備理事会(FRB)が開く米連邦公開市場委員会(FOMC)です。先週は、一旦収まったかに見えた米国の大幅な利下げ観測が再び浮上してドル売りを促しました。

 利下げは確実視されているFOMCの決定が、下げ幅0.25%か0.50%か次第でドル円の方向性も変わってくるでしょう。リラ円も素直にドル円に付いて行くことになると想定します。

 20日の日銀会合では据え置きが見込まれています。ただ結果を確認するまでは、直前になって出てくるであろう関連報道に、円相場は右往左往させられるかもしれません。

 今週のリラ円は5・6日高値4.23円を目先の上値めどとし、超えると2・3日高値4.33円を次の目標値とします。下値めどは節目の4円を見込みます。

今週の予定

 19日 トルコ中銀、政策金利発表(前回、50.00%で据え置き%)

先週の指標結果

              (結果)     (予想)
 7月トルコ経常収支    5.7億ドルの黒字  5.5億ドルの黒字
 7月トルコ鉱工業生産  (前月比)+0.4%  前回-2.4%
 7月トルコ失業率      8.8%       前回 9.2%

先週のトルコリラ円の動向

 先週のリラ円は4.20円台超えで頭を抑えられて、4.13円まで弱含みました。米金利先安観の強まりでドル円が一時140円前半まで下落した影響を受けました。

引用元:LIGHT FX