今週のポイント
今週のトルコリラ円は複数のトルコ経済指標をこなしながら下値固めができるか注目です。経済指標は本日が4-6月期国内総生産(GDP)、8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、明日3日に同月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
先週は東京午前の流動性が悪い時間帯にドルリラが急騰。ドル円が143円台に突入していた頃でもあり、リラ円は4.20円を割り込んで過去最安値を更新しました。ただしその後ドルリラは落ち着きを取り戻し、またドル円が反発したこともあり、週引けにかけてリラ円は下値を切り上げています。
水準的にリラ円はまだ低いところにおり、節目である4円を意識せざるを得ないでしょう。本日のトルコ指標もGDPは前四半期から減速が見込まれており、PMIも景況判断の境目50に届きそうにありません。
しかしながら、もし3日のトルコCPIでディスインフレ基調をしっかりと確認できるようであれば、実質金利プラス回復への道のりが見えてきます。リラの買いづらさに繋がっていた実質金利マイナスからの解放が現実味を帯びてくるようなら、リラ円の反発も期待できるかもしれません。もちろんドル円が底堅さを取り戻すことも重要な条件ではあります。
ドル円については、米国の雇用データを受けた金利動向で右往左往させられそうです。週半ばから7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、8月ADP全米雇用報告、前週分の新規失業保険申請件数、そして6日には今週のメインイベントである8月雇用統計が発表されます。
今週のリラ円の上値目標値は8月15・16日高値4.43円ですが、まずは週初に4.32円付近に位置する21日移動平均線を超える必要があります。下値めどは節目の4円を想定します。
今週の予定
2日 4-6月期トルコGDP(前回、前年比5.7%)
2日 8月製造業PMI(前回、47.2)
3日 8月トルコCPI(前回、前月比3.23% 前年比61.78%)
先週の指標結果
(結果) (予想)
7月トルコ貿易収支 72.9億ドルの赤字 72.0億ドルの赤字
先週のトルコリラ円の動向
先週前半のリラ円は4.20円台で戻り鈍く、週半ばにはドルリラの急騰につれて4.20円を割り込みました。もっともドルリラが水準を戻し、ドル円が週引けにかけて上昇した影響を受けて、リラ円も週の高値を4.29円まで伸ばして終えました。
引用元:LIGHT FX