今週のポイント
今週のトルコリラ円も、リスクセンチメントの強弱を見定めながら上下するであろう円相場全般の流れについて行く展開となるでしょう。先週は、月初に見られたリスク回避の円買いが止み、週半ばには円売り戻しが強まりました。しかしながら週引けにかけては円高に振れており、今週も不安定な動きが続きそうです。
リラ円も先週後半にかけて持ち直しましたが、急騰したドル円が失速するとともに4.40円台では伸び悩みました。日足一目均衡表・転換線が4.30円台で上昇に転じているため、本日は4.36円に位置する同線の上を維持できるかがテクニカル的にはポイントとなるでしょう。
トルコ国内のイベントとしては、トルコ中銀が20日に金融政策委員会(MPC)を開き、政策金利を公表します。5日発表の7月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったものの、主要な政策金利は50.00%で据え置きが大方の予想です。カラハン・トルコ中銀総裁も先日、タカ派スタンスの維持を改めて確認しました。ただし利下げ期待が高まりつつあるのも確かであり、中銀声明でインフレへの見解に何らかの変化があるかが注目されます。
その他、トルコが経済でも頼るところが大きい欧州の8月購買担当者景気指数(PMI)速報値や、米カンザスシティー連銀主催のジャクソンホール会議なども重要な材料となるでしょう。
リラ円の上値めどは2日高値4.51円、下値めどは5日に記録した過去最安値4.24円を想定します。
今週の予定
20日 トルコ中銀、政策金利発表(前回 50.00%で据え置き)
先週の指標結果
(結果) (予想)
6月トルコ失業率 9.2% 前回 8.4%
6月トルコ経常収支 4.1億ドルの黒字 4.0億ドルの黒字
先週のトルコリラ円の動向
先週のリラ円は一時4.43円まで買い戻されました。良好な米経済指標を受けてリスク志向の円売りが進んだ流れに沿いました。もっともドル円が週引けにかけて失速すると、リラ円も4.40円割れまで上値を切り下げました。
引用元:LIGHT FX