今週のポイント
今週のトルコリラ円も、ドル円が大崩れしないという前提ではありますが、4円後半で下値固めという展開が予想されます。このところ安定しているドルリラがリラ高に振れるようであれば、リラ円も昨年12月半ば以来の5円台や週初に5.01円まで低下してくる200日移動平均線を目指す可能性が高まるかもしれません。
先週はトルコ中銀が主要政策金利の50%据え置きを決定しました。声明では、インフレの持続的な悪化は追加引き締めに繋がる、というこれまでの見解を繰り返しました。もっとも金融当局はインフレ率が5月の70%台でピークアウトし、夏頃から年末にかけての減速予測に自信を持っています。今後はどの程度の期間まで金利を維持し、いつ引き下げるのかが徐々に焦点となっていくのではないでしょうか。
今週トルコからは、4月貿易収支と1−3月期国内総生産(GDP)が発表予定です。貿易赤字幅の程度とプラス成長の度合いを見極めることになります。着実な経済成長が確認できれば、投資家のトルコ買い安心感が広がるかもしれません。
今週のリラ円は、4月29日高値4.91円を超えるようだと200日移動平均線5.01円が意識されます。下値は16日安値4.75円をめどと想定します。
今週の予定
30日 4月トルコ貿易収支(前回 73.4億ドルの赤字)
31日 1−3月期トルコGDP(前年比 前回4.0%)
先週の指標結果
(結果) (予想)
トルコ中銀政策金利 50%で据え置き 50%で据え置き
先週のトルコリラ円の動向
先週のリラ円は4.80円台で底堅い動きが続きました。157円台まで上昇したドル円が支えとなり、またドルリラの伸び悩みにも後押しされました。4.80円台の日足一目均衡表・転換線や21日移動平均線がテクニカルでは支持となり、週後半には4.88円まで強含みました。
引用元:LIGHT FX