今週のポイント:2/3~

今週のポイント

 今週のトルコリラ円は、本日発表される1月トルコ消費者物価指数(CPI)が注目されます。前回12月分は前年比44%台まで低下し、トルコ中銀に2会合連続となる利下げを促す材料となりました。今回1月CPIについて、市場は前年比41%台まで伸び率鈍化を予想しています。見込み通りであれば、3会合連続の政策金利引き下げも視野に入ってくるでしょう

 気になるのは前回1%程度だった前月比伸び率が、1月には4%台まで上昇すると見られていることです。トルコのインフレ率は昨年夏前にトップアウトし、その後は鈍化サイクルに入りました。前月比の上振れは、インフレ減速の流れが止まってしまう可能性を示唆しています。CPI前年比はまだ水準的にかなり高いため、経済成長の足かせになりかねません。

 他、CPIと同じタイミングで1月トルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)も発表予定です。こちらは前回が49.1と3カ月連続の改善を示しました。景況判断の境目となる50を超えることができるかがポイントとなるでしょう。

 なお、先週末に格付け会社フィッチ・レーティングスはトルコ外貨建て国債の格付けを発表しました。同社は昨年9月、「B+」から「BB-」に1段階引き上げており、「安定的」という見通しは維持しました。

 今週リラ円の上値めどは20日まで3営業日連続の高値4.41円下値めどは昨年10月3・4日安値4.26円を想定します。

今週の予定

 3日 1月トルコCPI(前回 前月比1.03%、前年比44.38%)  
 3日 1月トルコ製造業PMI(前回 49.1)

先週の指標結果

           (結果)       (予想)
12月トルコ貿易収支  87.8億ドルの赤字  88.0億ドルの赤字

先週のトルコリラ円の動向

 先週のリラ円は4.30円台で伸び悩む展開が続き、週後半には4.30円を割り込みました。ただ週末引けにかけて円売り戻しが強まると、下値を切り上げて終えています。

引用元:LIGHT FX